捻挫によるサポーターの役割とリハビリ

捻挫とは急激な運動や過度の動きに対して、通常とは違う方向へ力が加わり関節を補強している靭帯などに損傷が起きる状態をいう。

このような力が加わった場合、最悪のケースは骨折であるが、レントゲン検査などで確認し骨折がない場合は捻挫という診断がおりる場合が多い。

実際には靭帯や腱などの損傷に対して多く用いられる診断名である。

足関節捻挫

明らかに骨折がない場合などは病院の診察を受けないケースも多くみられる。
しかし靭帯や軟骨部などの損傷がある場合もみられるため、病院受診することが望ましい。

  1. 外反捻挫とはジャンプや運動時の着地時に足裏が外側へ向いて着地した時におこる捻挫で、足裏が外に向くため内側を支える靭帯に負荷がかかってしまう。
  2. 内反捻挫は外反捻挫の逆で、着地時に足裏が内側を向いて着地した時に起こる捻挫であり、外側の靭帯に負荷がかかる捻挫である。捻挫の多くはこの内反捻挫がほとんどである。

捻挫の重症度はⅠ度(軽傷)~Ⅲ度(重症)まである。

Ⅰ度:大きな損傷はないものの靭帯が衝撃により伸びてしまっている状態

回復までに1~2週間程度

Ⅱ度:衝撃により靭帯の一部に断裂がみられ、腫れや痛みを伴う。

回復までに4週間前後

Ⅲ度:歩行困難なほど腫れ・痛みを伴い、靭帯が断裂している状態。

回復までに8週間以上を要する場合がある。

捻挫時のサポーター使用

捻挫は繰り返すことの多い症状であり、初めは軽度であったものが繰り返すことによって靭帯に大きな影響を与え手術にいたるケースもある。

サポーターは足の可動域を守りながら、損傷のある部分を保護、サポートする役割がある。
サポーターにも軽度時に使用するものから重症時使用のものまであり状態によって選ぶタイプを考慮しなければならない。

軽傷のものは手で巻く包帯のような伸縮性のある生地のものが多く、動きを制限せず体重のかかる足首を補強する。

また日常生活やスポーツ時などによって使い分ける必要がある。運動時などは障害を受けた部分の負担を減らすためソックスタイプのものや2重固定でその上からベルトを巻いて補強するタイプなどがある。

重症に至っては、内側・外側に支柱のような補強が入ったものがおすすめで、患部の安静を促すとともに体重負荷の軽減を行う。

またサポーターは就寝時にも必要によっては使用する。
就寝により足が底屈位をとるため、その体位によって靭帯が伸びてしまうためその予防のためにもサポーターを使用することが望ましい。

痛みや腫れがひどい場合は、主治医の指示に従ってサポーターの導入時期を見極める必要がある。
自己判断による固定は症状を悪化させるケースがあるので注意が必要である。

捻挫後のリハビリテーション

捻挫の重症度によってリハビリの開始時期は異なる。
しかし早期にリハビリを始めることは、靭帯や関節が動かさないことにより固まることを防ぎスムーズな動作を行うためには必要なことである。

痛みや腫れがあれば状態をみながら行うようになるが、可能な限り早期のリハビリを初めていく。

患部を安静にすることにより、それより上部の身体の機能も衰えるケースがあるため他部分のトレーニングもあわせて行っていく。

捻挫部に関しては、可動域を改善し筋力の衰えを防ぐことを目的とする。
足指の動き、底屈・背屈などの基本的動作は自分でもできるトレーニングなので痛みのない程度で行う。

痛みのある動作は避け、一度に長時間行うのではなく回数を分けて行うことも必要である。
また長期化するケースもあるため、精神的に不安定になる人も多く家族などのサポートも必要である。